新指標概要
効果測定新指標では、従来の指標からいくつかの大きな変更が行われました。これらの変更により、よりサイト全体の成果や顧客行動に結びついた分析が可能になりました。
主な変更点とそれにより新しくできるようになることは以下の通りです。
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サイト流入起点のサイト全体の指標を追加
これまでのインプレッション(IMP)起点の指標に加えて、サイト全体への流入を起点とした指標(Google Analyticsなどでよく使われるサイト全体のCVRなど)を確認できるようになりました。
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レコメンド指標の集計単位をIMPからセッションに変更
従来の指標はレコメンドの表示回数を集計(IMP単位の集計)していましたが、新しい指標はセッションの数を集計(セッション単位の集計)します。
これにより、顧客のサイト訪問単位のデータを見ることができ、レコメンド表示毎の反応ではなく、サイトに訪問してから離脱するまでのビジネスチャンス全体の中で、レコメンドが総合的にどのような効果や影響を与えたのか検証しやすくなります。
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売上金額や個数などECサイトの主要な指標を追加
購買金額や購買個数などの購買に関する情報が追加されました。
これにより、金額ベースでのサイト全体のパフォーマンスやレコメンド経由の金額などが確認でき、KPIに直結した数値を見ることができます。
これらの変更により、サイト全体のパフォーマンス(例えば、サイト全体の売上が伸びているかなど)が分かるようになり、顧客のサイト訪問単位での考察がしやすくなります。
また、レコメンド単体では判断が難しい誤差を、セッション単位で集合値として見ることで影響を小さくし、確度の高い意思決定が可能になります。
■ Rtoaster action+におけるセッションとは
Rtoaster action+におけるセッション(SS)とは、Webサイトにアクセスをして、サイトを離脱するまでの一連の利用者行動(トラッキングで認知できる範囲のみ)のまとまりを指します。これはWebマーケティングなどで一般的に使われる「セッション」とほとんど同様の意味です。
(例)Google Analyticsにおける「セッション」の定義:https://support.google.com/analytics/answer/12798876
セッション単位の指標の数え方
セッション単位の指標の数え方について具体例を示します。
※RecCV・RecMCV についてはサイトCV、RecCV、RecMCVの違いについてをご参照ください。
最後に、顧客のサイト訪問の一連の流れと新指標の集計値について例示します。
《セッション数を指標とする理由》
Webマーケティング指標としてユニークユーザー(UU)数を集計する場合がありますが、Rtoaster action+効果測定の新指標ではセッション数を集計しています。
これはRtoaster action+ではセッション数を見る方が利点が多いためです。具体的には以下のような利点があります。
レコメンドは1回のセッションに対して表示およびクリックされる機会が複数回あるため、レコメンド1回1回の反応ではなくセッションを見ることで総合的な体験として効果や影響を検証しやすいです。
レコメンドの条件を個別にチューニングしても、ユーザーがレコメンドAでCVするはずだったものが、レコメンドBでCVするようになるだけで、サイト全体の成果が変わらない場合があります。セッション単位でKPIを確認しながらチューニングすることで、総合的にCVを促す取り組みへ昇華できます。
上記のようにCVしたレコメンドがAからBに移るなど、レコメンド単体で見るとCV数が上下しているが実際にはサイト全体の成果に寄与していないような変化を、セッション単位で集合値として見ることで影響を小さくし、確度の高い範囲で意思決定できます。
主要な指標の読み方
主要な指標の定義とその説明について紹介します。
■ CVSS数、RecCVSS数、RecMCVSS数の違いについて
主要な指標を理解するのに必要となるCVに関する3つの指標、CVSS数、レコメンドCVSS数(RecCVSS数)、レコメンドマッチCVSS数(RecMCVSS数)の違いについて説明します。
| 指標 | 定義 | 説明 |
| CVSS数 | CVしたセッションの数です。 レコメンド表示の有無に関わらずカウントします。 1セッション内で複数回CVした場合も1としてカウントされます。 |
レコメンド表示有無によらないサイト全体のCV状況を表す指標です。 サイトの目標を達成したと言えるページをCVページに設定していれば、サイト全体の目標達成状況が確認できる指標となります。 |
| RecCVSS数 | レコメンドクリック後にCVしたセッションの数です。 1セッション内で複数回レコメンドクリック後にCVした場合も1としてカウントされます。 アイテム以外のレコメンドをクリックしてCVした場合はカウントされません。 |
CVSS全体のうち、レコメンドがクリックされたセッションを表す指標です。 ※ 例)レコメンドされたアイテムは購買されなかったが、そのレコメンドがきっかけとなって別のアイテムが購買された場合。 |
| RecMCVSS数 | レコメンドクリック後にクリックしたアイテムを購買してCVしたセッションの数です。 1セッション内で複数回レコメンドクリック後にクリックしたアイテムを購買してCVした場合も1としてカウントされます。 アイテム以外のレコメンドをクリックしてCVした場合はカウントされません。 |
レコメンドクリック後にクリックしたアイテムを購買してCVしたセッションの数です。 1セッション内で複数回レコメンドクリック後にクリックしたアイテムを購買してCVした場合も1としてカウントされます。 アイテム以外のレコメンドをクリックしてCVした場合はカウントされません。 |
■ サイト全体の「CVSS到達率」と「CV金額/SS数」について
サイト全体のパフォーマンスを測定するには、以下の指標が役立ちます。レコメンドの反応率だけを追い求めてもサイト全体のパフォーマンス改善にならないことがあるため、これらのサイト全体の指標が向上していることを合わせて確認することが重要です。
| 指標 | 定義 | 説明 |
| CVSS到達率 | 「CVSS数」/「SS数」の値です。 全セッションのうち、CVしたセッションの割合を表します。 |
セッション1回あたりのCV到達率を表した指標です。 ユーザーがサイトに訪問した際、どの程度の割合でCVするか確認することができ、サイトのパフォーマンスを測る参考指標として利用できます。 |
| CV金額/SS数 | 「CV金額」/「SS数」の値です。 1セッションで平均してどの程度の購買金額が発生していたのかを表します。 |
セッション1回あたりの購買金額を表した指標です。 ユーザーがサイトに訪問するごとに、平均してどれだけの購買金額が見込めるのかを確認することできます。 |
■ レコメンド全体の「RecCVSS到達率」と「CV金額/SS数」について
以下の指標はレコメンド施策全体のパフォーマンスを評価するのに役立ちます。ただし、レコメンド施策全体のパフォーマンス向上がサイト全体のパフォーマンス向上に貢献していることを確認するために、サイト全体のCVSS到達率などと合わせて確認することが重要です。
| 指標 | 定義 | 説明 |
| RecCVSS到達率 | 「RecCVSS数」/「IMPSS数」の値です。 レコメンドが表示されたセッションのうち、レコメンドクリック後にCVしたセッションの割合を表します。 |
レコメンドが表示されたセッション1回あたりのCV到達率を表した指標です。 レコメンド表示がどの程度CVに影響するかを確認することができます。 |
| RecCV金額/IMPSS数 | 「RecCV金額」/「IMPSS数」の値です。 レコメンドが表示された1セッションで、平均してどの程度レコメンドクリックを経由した購買金額が発生していたのかを表します。 |
レコメンドが表示されたセッション1回あたりの、レコメンドクリックを経由した購買金額を表した指標です。 レコメンド表示がどの程度購買金額に影響するかを確認することができます。 またECサイトでは、まだレコメンドが表示されたことがない人にレコメンドを表示した際、どの程度の購買金額が期待できるのかを見積もることにも利用できます。 |
■ コンバージョンページ設定の計測条件オプションによるCV計測結果の違い
新指標のRecCVSS数およびRecMCVSS数は、コンバージョンページ設定の計測条件オプション(「最後にクリックされたコンテンツを効果測定の対象とする」か「クリックされたすべてのコンテンツを効果測定の対象とする」)によって効果測定の対象となるレコメンドが変わります。
「最後にクリックされたコンテンツを効果測定の対象とする」の場合
| 指標 | 考え方 | 効果測定の対象となるレコメンド |
| RecCVSS数 | CVに至るまでに最後にクリックされたレコメンドがユーザーの購買に影響を与えた可能性があるとみなします。 | CVするまでに最後にクリックされたレコメンドをRecCVが発生したレコメンドとして計測します。 |
| RecMCVSS数 | CVに至るまでに最後にクリックされたレコメンドアイテムが購買された場合のみ、ユーザーの購買に影響を与えた可能性があるとみなします。 | レコメンドのクリック後に、他のレコメンドをクリックすることなくクリックされたアイテムが購買されていれば、RecMCVが発生したレコメンドとして計測します。 |
「クリックされたすべてのコンテンツを効果測定の対象とする」の場合
| 指標 | 考え方 | 効果測定の対象となるレコメンド |
| RecCVSS数 | CVに至るまでにクリックされたレコメンド全てがユーザーの購入に影響を与えた可能性があるとみなします。 | CVするまでにクリックされた全てのレコメンドをRecCVが発生したレコメンドとして計測します。 |
| RecMCVSS数 | CVに至るまでにクリックされた全てのレコメンドのうち、クリックされた商品が購入されたもののみ、ユーザーの購入に影響を与えた可能性があるとみなします。 | レコメンドのクリック後に、クリックされたアイテムが購買されていれば、RecMCVが発生したレコメンドとして計測します。 |
《コンバージョンページの計測条件オプションについて》
「最後にクリックされたコンテンツを効果測定の対象とする」: 最後にクリックされたレコメンドのみがCVに紐づきます。
「クリックされたすべてのコンテンツを効果測定の対象とする」: CVまでにクリックされた全てのレコメンドがCVに紐づきます。
詳細はコンバージョンページ設定をご参照ください。
■ その他の指標
その他新指標で確認できる指標については効果測定新指標に記載されています。
よくある質問
■ なぜUU数ではなくセッション数を見るのか
Rtoaster action+のUU数はトラッキングされたユーザーIDのユニーク数であり、トラッキング時にユーザーIDを指定しない場合はブラウザのユニーク数となります。人単位とブラウザ単位の中間のような位置付けとなるため、データの解釈に注意が必要となります。
Rtoaster action+の新指標では、データの正確性を重視してより信頼性の高いセッション単位での集計を採用しています。
■ 「ルールベース」の指標と「自動レコメンド」の指標を足してもレコメンド全体の指標数と一致しない
新指標はセッション単位の指標で、「ユーザーがどのような訪問をしたか」をセッション数で数えています。1回の訪問でルールベースのレコメンドと自動レコメンドの両方が表示される可能性があり、その場合「ルールベース」で集計されたセッションと「自動レコメンド」で集計されたセッションが重複するためレコメンド全体のセッション数と一致しません。
そうした理由から「ルールベース」と「自動レコメンド」の指標を足し合わせることは、新指標では想定していません。
■ 従来の指標に比べて新指標の実績が下がった(上がった)がどう解釈するべきか
前提として従来の指標と新指標は、CVとCVSS数のように近い意味の指標は存在しますが、集計単位が異なる別な指標となっています。
従来の指標と比べて新指標の実績が下がった(上がった)場合でも、サイト自体のパフォーマンスが変わったわけではないため、それぞれの指標の集計単位の意味を踏まえて分析することが大切です。
■ 購買金額や購買個数の指標が表示されない
CV金額やCVSS平均個数などの指標を表示するには、サイトのコンバージョンページに購買学習コードを実装する必要があります。実装方法については購買学習コードをご確認ください。
■ 施策を公開した日付よりも前の日付にIMPSS数が計測されている
新指標はセッション開始日時を基準に集計されます。そのため、施策の公開日よりも前にセッションを開始している場合、施策を公開した日付よりも前の日付にIMPSS数が計測されます。
例えば、以下のようなケースでは、2025年1月1日のIMPSS数が1になり、2025年1月2日のIMPSS数は0となります。
2025年1月1日 23:50にユーザーがセッションを開始
2025年1月2日 00:00に施策が公開される
2025年1月2日 00:15にユーザーがレコメンドを表示する
詳細仕様
■ 日付を跨ぎ翌日3時以降まで継続するセッションは集計対象外となります
日付を跨ぎ翌日3時以降まで継続するセッションは集計対象外となります。
例)ユーザーが2025年1月15日 23:50にセッションを開始し、2025年1月16日 03:00以降にセッション完了した場合、当該セッションは集計対象外となります。
■ セッションが終了していない場合の集計結果
セッションが終了していないユーザーの行動も即時に集計結果に反映されます。ただし、日付を跨ぎ翌日3時以降まで継続するセッションは、翌日以降、集計対象外となります。
■ データは最大で5年まで遡って確認ができます
データは最大で5年まで遡って確認ができます。確認できる期間は将来変わる可能性があります。